今回はHiFiGo様よりご提供いただきました、【Juzear Light Shuttle 時光機】の バランス接続のレビューとなります🎧

エージング150時間後の個人的評価となります。
【JUZEAR】は2016年設立の中国の新興オーディオブランド。
「流行を追うのではなく、本当に音を愛するリスナーの為の製品をつくる」という姿勢で、丁寧なチューニングと職人的なものづくりを重視しています。
【JUZEAR】からは過去に『41T(4BA+1DD)』『Defiant 鳴神(3BA+1DD)』『Harrier(6BA+1DD+2MPD)』『Nimbus(1DD)』等を発売しています。




今回の『Light Shuttle』は、上記の『Nimbus』と同じダイナッミックドライバー「多層アモルファス炭素複合体振動板」を搭載しています。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHiFiGo様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。
🟦仕様
🔸ドライバー構成:1DD(10㎜MACCD(多層アモルファス炭素複合体ダイアフラム))+4BA+2MPD(マイクロプラナー)
🔸クロスオーバー:4ウェイクロスオーバー/独立音響チューブ(ATI-SW導波管)4本
🔸インピーダンス:32Ω
🔸周波数特性:20Hz〜20kHz
🔸音圧感度:113dB±1dB SPL/mW
🔸コネクター:0.78mm/2pin(イヤホン側はフラット)
🔸プラグ(3.5㎜+4.4㎜プラグ対応のモジュラータイプ) or (3.5㎜+4.4㎜+Type-Cドングル)※購入時選択

🟦付属品
🔸キャリングポーチ
🔸着脱式ケーブル(6N単結晶銅(銀メッキ))
🔸イヤーピース3種類(シリコン製2種類 S/M/Lサイズ、フォームタイプMサイズ)
🔸プラグ(3.5㎜・4.4㎜プラグ対応のモジュラータイプ)
🔸専用ディスプレイ アクリルスタンド

🟦外観
フェイスプレートは5軸CNCアルミ合金を採用。
多層のイリデセント仕上げで、角度によって色の変化があり、「時光機」という名前に相応しいデザインです。
シェルはDLP3Dプリント樹脂。
金属プレートは接着だけでなく、内部に金属ポストを2本入れて脱落対策しています。


参考に同社のドライバー数が同じ(7ドライバー)の『Harrier(6BA+1DD)』と大きさ・厚みを比べてみました。
写真左『Light Shuttle』右『Harrier』


ノズルはやや太めですが一般的なイヤーピースとの相性も良好です。
ベント孔はバックハウジングの上側面に1ヶ所。

装着感は5点満点中4.6点といったところ。
🟦試聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
IC:k's Audio Works Ark Genesis IC V3
DAC/AMP:MUSE HiFi M5 Ultra / SOUND TIGER Pure
Cable:付属ケーブル・EFFECT AUDIO Ares S Ⅱ×Cadmus Ⅱ
イヤーピース:付属イヤーピース・DIVINUS VELVET WIDE BORE

〈リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DOE
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・SawanoHiroyuki[nZk]:PROVANT(feat.Jean-Ken Johnny & TAKUMA)
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind
・久石 譲アンサンブル:DEAD Suite[愛の歌]
🟦サウンドインプレッション(150時間エージング後・音量58)
低音域
サブベースの量感はやや多めで、下に伸びる感覚があります。
質感は柔らかく広がりつつ、良い塩梅で輪郭として残ります。
アタックも良好で、テンポの速い曲でもしっかり音の厚みを感じます。
AMPを通すと、締まりと空間の奥行きが明確になり、質感が向上しました。
中音域
ボーカルはやや前傾向。
女性ボーカルは輪郭がはっきりし、男性は豊かで細くならず、男女共に自然に鳴らしてくれます。
ボーカルの息遣い・ビブラート等が明確です。
楽器も同様、ギター・ピアノ・ドラムの音は薄くなりません。
かと言って、中低域がこってりしすぎて鈍くなる感じもありません。
ATI-SW導波管の恩恵もあり、背景が静かでバランスが非常に安定しています。
高音域
金属楽器の倍音の伸びが良く、音数の多い楽曲でもごちゃつかず各音を追いやすい高音です。
スッキリとした質感で粒立ちがあり、やや明るめ。
煌めきとしては控えめで、刺さりは感じません。
超高域をマイクロプラナー2基が担当している為、BAだけの機種より空気感と余韻の広がりを感じます。
高域が苦手な方でも、聴き疲れしにくい印象です。
音場・解像度等
横方向に広く、ボーカルはやや手前、楽器はその外側に配置。
上下は下方向にやや深みを感じますが、上方向は天井を感じ、ステージで聴いているような空間です。
分離は良好で、音数の多い曲やテンポの速い曲でも団子にはなりません。
背景の静けさもあり、解像度は価格帯としては非常に良好です。
【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.6)
中音 ーーー〇ー(4.8)
高音 ーーー〇ー(4.7)
空間 ーーー〇ー(4.6)
【音の傾向】
低域 ー〇ーーー 高域
狭い ーー〇ーー 広い
繊細 ーー〇ーー 迫力
柔 ー〇ーーー 硬
寒 ーー〇ーー 暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした評価となります。
【まとめ】
『Light Shuttle』の音をまとめると、やや重心の低いU字~穏やかなW字型で、ボーカルが近め、高域は伸びるが尖らないという印象。
公式も「バランスが良く、透明で、ボーカル中心、空間に余裕がある」と位置づけています。
『CanJam Singapore』での試作フィードバックを反映した、と明言しているのもこの方向性と一致しています。
音楽として聴きやすい音に仕上げられています。
低音や高音、音場の物足りなさはエージングやリケーブルで解消される事があります。
付属ケーブルでも十分な音質ですが、リケーブルやイヤーピース等の変更で音質や空間表現の変化も楽しめます。
ポタアン等を使用したほうが『Light Shuttle』のポテンシャルを発揮する事が出来ます。

手持ちリケーブルの相性としては、『EFFECT AUDIO Ares S Ⅱ×Cadmus Ⅱ(UP-OCC純銅リッツ線と中央ソリッドコア、UP-OCC銀メッキ銅リッツ線と中央ソリッドコア)』が個人的には気に入りました。

『EFFECT AUDIO Ares S Ⅱ×Cadmus Ⅱ』・・・バランスは保ったまま、低域がより沈んで弾力感が向上します。
ボーカルが濃密になり、一歩前に出てくる印象。
高域と空間が、わずかにクリアになり見通しが良くなりました。
『Light Shuttle』の音をもう少し厚く、もう少しダイナミックにしたい方にお勧めのリケーブルです。
気になるところは特にありませんが、特化しているところが無いので、秀でた特徴がありません。
この機種は、どこかを極端に伸ばさない事で成立されている機種のように思います。
人によっては、その穏やかな音が物足りなく聞こえるかもしれません。
さて【Juzear Light Shuttle 時光機】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
楽しさと聴きやすさの配分が上手く、派手な音で圧倒するより、曲を最後まで聴きたくなるようなIEMです。
7ドライバーという一般的に多ドラと言われる機種ですが、それぞれのドライバーの帯域を分けたうえで、 一つの音として聴かせてくれるのは好印象でした。
「厚みのある低域、魅力的なボーカル、整理された高域」という音の好みの方にお勧め出来る1台です。
リスニング寄りの完成度が高い音です。

お勧めのジャンルは、J-POP・ロック・アニソン・EDM・アコースティックです。
最後にこのような機会を頂きました、HiFiGo様に感謝致します。
以上になります。
長文失礼しました。
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