波乱万丈なAUDIO&ガジェットブログ

AUDIO&ガジェットの簡易レビュー

#76 【Binary 1900】パッシブラジエーター搭載でボーカルと楽器が生きる自然なチューニング[レビュー]

今回はHiFiGo様よりご提供いただきました、【Binary 1900】のバランス接続のレビューとなります🎧

エージング100時間後の個人的評価となります。


『Binary Acoustics』は2017年設立の中国の新興オーディオブランド。
『Binary Acoustics』からは過去に『Gizaudio×Binary Chopin(3BA+1DD)』『Dynaquattro(4DD)』『EP321 MEMS(3BA+2DD+1MEMS)』を発売し、どれも個性の強いIEMで高い評価を得ています。







免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHiFiGo様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。



🟦仕様
🔸ドライバー構成:1DD(10㎜)+パッシブラジエーター(6㎜)+4BA
🔸インピーダンス:10Ω@1kHz
🔸周波数特性:8Hz〜40kHz
🔸音圧感度:124dB/Vrms@1kHz
🔸コネクター:0.78mm/2pin(イヤホン側はフラット)





🟦付属品
🔸布製キャリーケース
🔸ケーブル(銀メッキ無酸素銅)
🔸イヤーピース2種類(シリコン製 各 S/M/Lサイズ)
🔸プラグ(購入時3.5㎜シングルエンド又は4.4㎜バランスを選択可能)


🟦外観
316ステンレススチールを採用したフェイスプレートは、抽象的な幾何学模様のラインで構成されています。
そのパターンは、大海原を育大型客船の航跡を思わせると同時に、都市の街路、ピアノの鍵盤、そして音楽のリズムが織りなす風景のようでもあります。
単一の方向に流れるのではなく、自由自在に伸び、互いに交差するラインの数々は『1900』の即興演奏を彷彿とさせます。
そこに決まった道筋こそありませんが、独自の秩序とリズムが常に保たれているのです。

パターンの中に組み込まれた『1900』の文字は、単なる製品名にとどまりません。
それは、音楽と海との間にその名を刻まれた、類まれな才能を持つピアニストの名を象徴しています。
シルバーとダークな色調が織りなす鮮烈なコントラストは、ヴィンテージの趣と神秘性、そして現代性を併せ持つ独特の個性を生み出し、『1900』の自由奔放で型にとらわれない性格を映し出しています。

と、『1900』のフェイスプレートには、海のように深~い意味が込められています。


参考に同社の『EP321 MEMS(2DD+3BA+1MEMS)』と大きさ・厚みを比べてみました。
写真左『1900』右『EP321』




筐体の大きさ・厚みはほぼ同じです。
筐体サイズはやや大きめですが、耳道に沿った曲線設計により、フィット感は良好です。
重量はFPがステンレスの為、多少重みがありますが(片側約8.7g)装着時は重たさを感じません。

ベント孔はフェイスプレート下側に1ヶ所。

装着感 ーーー〇ー(4.6)


🟦試聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
IC:k's Audio Works Ark Genesis IC V3
DAC/AMP:MUSE HiFi M5 Ultra / Utsusemi Works SOUND TIGER Pure
Cable:付属ケーブル・NICEHCK Engr.00
イヤーピース:付属イヤーピース


〈リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DOE
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・SawanoHiroyuki[nZk]:PROVANT(feat.Jean-Ken Johnny & TAKUMA)
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind
・久石 譲アンサンブル:DEAD Suite[愛の歌]


🟦サウンドインプレッション(100時間エージング・音量50)
低音域
DDに低域にパッシブラジエーターを加えた事により、深みがあり主張しすぎない上品な低域になっています。
サブベースの伸びが良く、ホールに響くような重厚さを自然に感じられます。
量感はやや控えめで、中低域を下支えするような弾力ある質感です。
スピード感があり、タイトで機敏な鳴りです。
箱出し時はやや粗さを感じましたが、30~40時間程のエージングで安定しました。


中音域
透明感があり、自然で明瞭なサウンド。
ボーカル位置は前傾向で、息遣いやニュアンスが丁寧に表現されています。
楽器の定位と分離も優秀で、ピアノや弦楽器の響きが魅力的に広がります。
やや温かみがありますが、ニュートラル寄り。


高音域
詳細で煌めきがあり、エネルギッシュの中に滑らかさも感じます。
金属楽器の空気感やディテールが豊富ですが、刺さりや疲労感はありません。
分析的な解像度というより、全体の調和を重視した印象。
バランスがとても良く、抜け感も良好です。


音場・分離
全体的に広めで奥行きもあり、空気感というよりスケール感が優秀に感じました。
響きが立体的で、オーケストラでは静から動へのコントラストが美しく優秀です。
楽器の定位も正確で、複雑な楽曲でもごちゃつく事はありません。


【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.8)
中音 ーーー〇ー(4.8)
高音 ーーー〇ー(4.6)
空間 ーーー〇ー(4.7)

【音の傾向】
低域 ー〇ーーー 高域
狭い ーーーー〇 広い
繊細 ー〇ーーー 迫力
柔 ーー〇ーー 硬
寒 ーー○ーー 暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした個人的評価となります。


【まとめ】
映画『The Legend of 1900』の天才ピアニストにちなんで命名されています。
Binaryがこれまで追求してきた「感情豊かで音楽的な表現」と「現代的でダイナミックなインパクト」を融合させたチューニングになっています。
パッシブラジエーターを搭載する事により、DDの低域を量ではなく質と重みで補っている印象です。
4つのBAは主に中高域を担当し、滑らかで分離の優れた表現を奏でてくれます。

低音や高音、音場の物足りなさはエージングやリケーブルで解消される事があります。
付属ケーブルでも十分な音質ですが、リケーブルやイヤーピース等の変更で音質や空間表現の変化も楽しめます。
インピーダンスが低く感度が高い為、スマートフォン等でも十分に駆動可能ですが、ポタアン等を使用したほうが『1900』のポテンシャルを発揮する事が出来ます。


手持ちリケーブルの相性としては、『NICEHCK Engr.002(6N純銀線)』が個人的には気に入りました。

『NICEHCK Engr.002』・・・低音域はパッシブラジエーターによる深みや弾力はそのままに、ボーカルや楽器の輪郭がややシャープになり、明瞭度が増します。
温かみがやや薄れ、若干ドライ寄りな変化を感じました。
高域はよりクリアで伸びやかになり、空気感・ディテールが向上し、『1900』本来の明るくエネルギッシュな高域がさらに強調されます。
特に解像度が上がり、より分析的で煌めきのあるサウンドになりました。


気になるところは、プラグが3.5㎜・4.4㎜のモジュラータイプではないところでしょうか。
マニアの方については、リケーブルするからどちらでも良いかもしれませんが、初心者の方はやはりシングルエンドとバランスの違いを、なるべくお金を掛けずに聴いてみたいのではないでしょうか。


さて【Binary 1900】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
本機が発表された時は、中高域~高域メインのIEMなのかなと勝手に想像していましたが、
パッシブラジエーター搭載という事で低域~中低域メインのIEMだった事にまず驚きました。
公式のコンセプト通り「生き生きとして感情豊か」で、洗練され軽やかでバランスの良いサウンドです。
極端に派手ではなく、軽やかで自然、没入感のあるバランスに仕上がっています。


お勧めのジャンルは、J-POP・オーケストラ・ジャズ・アニソン等幅広い楽曲で楽しめます。
特に生楽器やスケール感を活かした楽曲に向いています。


最後にこのような機会を頂きました、HiFiGo様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。


【購入リンク】
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#75 【Juzear×ViVir Digital FIESTA】 躍動感と音楽性を両立 聴けば気分はフェスティバル!? {レビュー}

今回はHiFiGo様よりご提供いただきました、【Juzear×ViVir Digital FIESTA】のバランス接続のレビューとなります🎧

エージング100時間後の個人的評価となります。


【JUZEAR】は2016年設立の中国の新興オーディオブランド。
「流行を追うのではなく、本当に音を愛するリスナーの為の製品をつくる」という姿勢で、丁寧なチューニングと職人的なものづくりを重視しています。


🟥『ViVir Digital』とは?
メキシコを拠点とする著名なオーディオレビュワー/YouTubeチャンネルです。
特にイヤホンやDAP、ポータブルオーディオ機器のレビューで知られており、スペイン語圏のオーディオファンから高い支持を集めています。
YouTube登録者数は15万人以上とされ、近年はメーカーとのコラボモデルの開発にも関わっています。


【JUZEAR】からは過去に『41T(4BA+1DD)』『Dragonfly 81T(8BA+1DD)』『Defiant 鳴神(3BA+1DD)』『Harrier(6BA+1DD)』を発売し、どれも個性の強いIEMで高い評価を得ています。









免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHiFiGo様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。



🟦仕様
🔸ドライバー構成:1DD(カーボン-PU複合振動版)+3BA
🔸クロスオーバー:金メッキPCB+3way完全ダンピングアコースティックガイド
🔸インピーダンス:32Ω
🔸周波数特性:20Hz〜20kHz
🔸音圧感度:109dB±1dB
🔸コネクター:0.78mm/2pin(イヤホン側はフラット)


🟦付属品
🔸キャリングケース
🔸3.5㎜(マイク付き)ケーブル
🔸4.4㎜バランスケーブル
🔸イヤーピース3種類(シリコン製2種類 S/M/Lサイズ、フォームタイプMサイズ)
🔸クリーニングクロス


🟦外観
『FIESTA』という名前通り、ラテンアメリカの祭り文化、特にピニャータの鮮やかなオレンジとチョコレートブラウンをモチーフに、立体感と光沢が美しく、パッと目を引く派手な印象。
中南米の陽気で明るいイメージで、パーティー感を強く押し出したデザインです。





参考に同社の構成も同じ『Defiant 鳴神(3BA+1DD)』と大きさ・厚みを比べてみました。
写真左『FIESTA』右『Defiant』




厚み・大きさについてはほぼ同じです。

ノズルはステンレスメッシュを採用し、やや太めですが一般的なイヤーピースとの相性も良好です。
ベント孔は2pin差込み口横に1ヶ所。

装着感 ーーー〇ー(4.6)


🟦試聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
IC:k's Audio Works Ark Genesis IC V3
DAC/AMP:MUSE HiFi M5 Ultra / SOUND TIGER Pure
Cable:付属ケーブル・EFFECT AUDIO Cadmus
イヤーピース:付属イヤーピース / DIVINUS VELVET WIDE BORE


〈リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DO
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・SawanoHiroyuki[nZk]:PROVANT(feat.Jean-Ken Johnny & TAKUMA)
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind
・久石 譲アンサンブル:DEAD Suite[愛の歌


🟦サウンドインプレッション(100時間エージング後・音量50)
低音域
サブベースが非常に深く伸び、物理的な振動を強く感じます。
サブウーファーを耳元の置いたような感覚で、量はかなり多め。
単にブーストではなく、自然な減衰と調整されたミッドベースが長所に感じます。
量感が多い重低音は濁りがちになりますが、クロスオーバーの精度が高い為、濁りも少なく中域を邪魔する事もありません。


中音域
低域の影響を受けて、暖かく厚みのある中域です。
ボーカルは全体的に一歩後ろに引いた印象。
男性ボーカルは豊かで魅力的に、女性ボーカルは柔らかく光沢のある質感。
楽曲によっては距離感が出やすい傾向があります。


高音域
スムーズで疲労感が少ない印象です。
刺さりは無く、金属的な硬さも抑えられています。
開放感・煌びやかさ・ディテールが控えめ。
全体的に丸めで、暗め寄りのチューニングです。


音場・解像度等
音場は全体的に狭めですが、深い低域により、ある程度の高さを感じます。
解像度・分離については、低域の強さから音数の多い楽曲ではやや密集感があります。
オーケストラやライブ音源には向いていない印象です。


【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.7)
中音 ーーー○ー(4.5)
高音 ーーー〇ー(4.3)
空間 ーーー〇ー(4.3)

【音の傾向】
低域 ○ーーーー 高域
繊細 ーーー○ー 迫力
狭い ○ーーーー 広い
柔 ー〇ーーー 硬
寒 ーーーー○ 暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした評価となります。


【まとめ】
1DD+3BAのハイブリッド構成で、金メッキPCB+3way完全ダンピングアコースティックガイドを採用しています。
暖かく、太く、楽しい低域重視のミュージカルチューニングでViVir Digital氏のラテン音楽嗜好を反映し、サブウーファーのような物理的な振動と余韻を重視したチューニングが特徴です。

低音や高音、音場の物足りなさはエージングやリケーブルで解消される事があります。
付属ケーブルでも十分な音質ですが、リケーブルやイヤーピース等の変更で音質や空間表現の変化も楽しめます。
ポタアン等を使用したほうが『FIESTA』のポテンシャルを発揮する事が出来ます。


手持ちリケーブルの相性としては、『EFFECT AUDIO Ares S Ⅱ』が個人的には気に入りました。

『EFFECT AUDIO Ares S Ⅱ』・・・低域の量感はそのままに質感がアップ。
ボーカルに厚みと魅力が増し、明瞭度が向上。
少し遠く感じていた女性ボーカルが自然な距離感になります。
高域は滑らかさを保ちつつ、ディテールと空気感がわずかに向上。
明瞭で聴き心地の良いサウンドになりました。


🔸こんな人にお勧めしたい
・低音が好きでノリ良く楽しく音楽を聴きたい方
・低域のフィジカルさと余韻を重視する方
・長時間快適に聴きたい方
・派手で楽しいデザインのイヤホンが欲しい方

🔹気になる点
・低音量だと低域が目立ちすぎる場合がある。
・クラシック・ジャズ・アコースティック・ボーカル中心の微細な録音等、中高域のディテールや広い音場を求める場合は不向き。


さて【Juzear×ViVir Digital FIESTA】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
ViVir Digital氏のチューニングにより、ラテン音楽や現代のビート中止の音楽で、体で感じるフィジカルさと疲れにくさを両立させた「暖かく楽しいサウンド」に仕上げられています。
正確さよりも楽しさとフィジカルな低域を最優先にした、キャラクターの強いIEMだと感じました。
低域好きで音楽をノリ良く楽しみたい方に強くお勧め出来る一台です。

今回モジュラータイプではなく、3.5㎜プラグのマイク付きケーブルも同梱されているという贅沢な付属品。
プラグを交換する事無く、スムーズにゲーム用途やスマートフォン直挿しで楽しむ事も可能です。


お勧めのジャンルは、EDM・Hip-Hop・レゲエ・ラテンです。
低域のグルーヴを楽しむジャンルと相性が良いと感じました。


最後にこのような機会を頂きました、HiFiGo様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。

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#74 【Juzear × KOTO Nebula 星雲】 音場と解像度を高次元で両立 かじかじ氏(KOTO)渾身の2作目[レビュー]

今回はHiFiGo様よりご提供いただきました、【Juzear×KOTO Nebula 星雲】のバランス接続のレビューとなります🎧

エージング100時間後の個人的評価となります。


【JUZEAR】は2016年設立の中国の新興オーディオブランド。
「流行を追うのではなく、本当に音を愛するリスナーの為の製品をつくる」という姿勢で、丁寧なチューニングと職人的なものづくりを重視しています。

そのJUZEARとイヤホンレビューで名高い「カジェログ」のかじかじ氏がタッグを組み、70時間以上のブラインド試聴と6回の試作調整を重ね【Juzear×KOTO Nebula 星雲】を製作し、2026年6月8日に発売となりました。


🟪「KOTO」と「Nebula」について
「KOTO」について
「KOTO」は”日本らしさ”を現代に届けるために生まれたカジェログオリジナルのオーディオブランドです。

「KOTO(琴)」は、古くから日本人の心に寄り添ってきた楽器。和室に置かれたその佇まいと、張り詰めた絃から放たれる一音は、時に感情を震わせ、時に風景さえも変えてしまうような力を持っています。
KOTOはその精神を、現代のイヤホンという形で再構築しました。単なる再生機器ではなく、聴く人の琴線に触れる 「音の道具」の開発していきます。
今後、カジェログとのコラボモデルは「KOTO」というブランドで販売を行なっていきます。


Nebulaというモデル名について
KOTOブランド2作目となる『Nebula(星雲)』は、宇宙に浮かぶ星雲から着想を得て名付けられました。
というのも、今回はJuzearさんが「星辉流転、以星为云(せいき るてん、いせい いじょう)」「星の輝きが流れ、星が雲となる」というテーマで製作されるとの事だったので、モデル名をそれに基づいたものになっています。
なので、完全にボクが自由に名称を決めたという感じでもないです。
いろいろ提案いただいた中から、一番他のモデル名と被らず、それでいて日本でも認知されやすい名称として【Nebula】となりました。
※『カジェログ』説明文引用


コンセプトとしては「1~2万円クラスで一番良いと思ってもらえる有線イヤホン」。
尖りよりもバランスの良さを重視した、万人受けしやすいチューニングとの事です。
かじかじさんも相当の自信があるようで、試聴がとても楽しみです。


【JUZEAR】からは過去に『Butterfly 61T(6BA+1DD)』『Dragonfly 81T(8BA+1DD)』『Defiant 鳴神(3BA+1DD)』『Harrier(6BA+1DD)』を発売し、
どれも個性の強いIEMで高い評価を得ています。








免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHiFiGo様より製品をご提供いただきました
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。



🟦仕様
🔸ドライバー構成:1DD(MACCD多層アモルファスカーボン複合振動版)+3BA+1MPD
🔸クロスオーバー:4ウェイクロスオーバー
🔸インピーダンス:32Ω
🔸周波数特性:20Hz〜20kHz
🔸音圧感度:110dB±1dB
🔸コネクター:0.78mm/2pin(イヤホン側はフラット)


🟦付属品
🔸キャリングポーチ
🔸着脱式ケーブル(6N OCC銀メッキ400芯)
🔸イヤーピース3種類(シリコン製2種類 S/M/Lサイズ、フォームタイプMサイズ)
🔸プラグ(3.5㎜・4.4㎜プラグ対応のモジュラータイプ)
🔸クリーニングクロス


🟦外観
フェイスプレートは「Phantom Nebula」と名付けられた芸術な仕上がりです。
レーザー加工+マイクロジェットプリント+光屈折処理により、角度によって青・紫・銀等の星雲のような耀きが浮かび上がります。
黒を基調としたシェルとのコントラストが美しく、光の当たり方で表情が変わります。





参考に同社の『Defiant 鳴神(3BA+1DD)』と大きさ・厚みを比べてみました。
写真左『Nebula』右『Defiant




厚み・大きさについてはほぼ同じ。

ノズルはステンレスメッシュを採用し、やや太めですが一般的なイヤーピースとの相性も良好です。

ベント孔は2pin差込み口横に1ヶ所。

装着感 ーーー〇ー(4.6)


🟦試聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
IC:k's Audio Works Ark Genesis IC V3
DAC/AMP:MUSE HiFi M3 Ultra / Utsusemi Works SOUND TIGER Pure
Cable:付属ケーブル / EFFECT AUDIO Cadmus
イヤーピース:付属イヤーピース / DIVINUS VELVET WIDE BORE


〈リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・宇多田 ヒカル:Wait&See~リスク~
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DOE
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・SawanoHiroyuki[nZk]:PROVANT(feat.Jean-Ken Johnny & TAKUMA)
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind


🟦サウンドインプレッション(100時間エージング後)
🔸低音域
適度な量感で、過度なブーストは無く、サブベースの伸びが優秀です。
深みとタイトさのバランスが良好。
キックやベースラインの輪郭が明瞭で、スピード感とコントロール性が高く、ボーカルや中高域への被り込み少ない印象。
重低音が好きなユーザーには控えめに感じると思いますが、ジャンルを問わない万能な低音です。


🔸中音域
かじかじ氏の「ボーカルが主役」という設計思想が明確に表れています。
男性・女性ボーカル共に厚みがあり、自然な温度感と透明感が両立しています。
表情やニュアンスの明瞭度が高く、適度な距離感で没入感があります。
楽器との分離も優秀で、複雑な楽曲でもボーカルが埋もれにくい印象です。


🔸高音域
透明感・情報量・余韻が優秀で、シンバルやストリングス、ハイハットの金属感や耀きを細やかに再現しつつ、刺さりやザラつきが無く、とても上品さを感じます。
絶妙なバランスで空気感と伸びが自然。
長時間のリスニングでも疲れにくく、煌めきがあり、それでいて優しい高域です。


🔸音場・解像度等
全体的に広め。
特に横方向の広がりが開放的です。
奥行きとレイヤリング感があり、定位・分離も優秀。ボーカルと楽器の位置関係が明確。
ボーカルと楽器の位置関係が明確で、空間表現力が高いです。


【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.7)
中音 ーーーー○(5.0)
高音 ーーー〇ー(4.9)
空間 ーーー〇ー(4.8)

【音の傾向】
低域 ーー○ーー 高域
狭い ーーーー〇 広い
繊細 ー○ーーー 迫力
柔 ーー〇ーー 硬
寒 ー○ーーー 暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした評価となります


【まとめ】
全体のチューニングは弱ドンシャリ寄りのW字型で、自然で滑らかなサウンド。
1DD+3BA+1MPDのトライブリッド構成で、4ウェイクロスオーバー+4独立音導管を採用しています。
『Defiant 鳴神』のバランスをベースに、Micro-Planarドライバーの追加により高域の透明感・情報量・余韻が大幅に向上している印象です。


低音や高音、音場の物足りなさはエージングやリケーブルで解消される事があります。
付属ケーブルでも十分な音質ですが、リケーブルやイヤーピース等の変更で音質や空間表現の変化も楽しめます。
ポタアン等を使用したほうが『Nebula』のポテンシャルを発揮する事が出来ます。

手持ちリケーブルの相性としては、『EFFECT AUDIO Cadmus(OCCシルバーメッキ銅リッツ)』が 個人的には気に入りました。

『EFFECT AUDIO Cadmus』・・・低音域・中音域に厚みが加わり、情報量が向上します。
特に中高域の艶感が増し、女性ボーカルがとても映えます。


あと個人的に『MUSE HiFi M3 Ultra』との組合せがとても気に入りました。
やや寒色系の『Nebula』に程良く温かみが加わります。
M3 Ultraの真空管によりさらにリッチで密度が高く、情報豊かになります。
リアリティが増し、息遣いやニュアンスがより生き生きとします。
楽器の質感も厚みを帯びて自然です。

気になるところは、付属ケーブルのピンの抜き差しが硬い事でしょうか。
個体差が有るかもしれませんが、両側共に硬めです。
ピンが折れやしないかと心配になります。


さて【Juzear×KOTO Nebula 星雲】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
かじかじ氏のチューニングにより、ボーカル中心の自然で開放的なサウンドに仕上げられています。
派手さや極端な強調を避けつつ、各帯域にしっかり見せ場を作り、長時間のリスニングでも疲れにくいのが最大の魅力です。
ボーカル好きや透明感を求める方に、特にお勧めのように感じました。

お勧めのジャンルは、J-POP・ロック・アニソン。
ボーカル中心のポップス・ロックとの相性が特に良いと感じました。


最後にこのような機会を頂きました、HiFiGo様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。

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#73 【ZiiGaat×ViVir Digital RUMBA】情熱的な低域と鮮烈な空間表現を両立 グラフェンDDが奏でる情熱サウンド[レビュー]

今回はLINSOUL様よりご提供いただきました、【ZiiGaat×ViVir Digital RUMBA】のバランス接続のレビューとなります🎧

エージング100時間後の個人的評価となります。


🟩『ZiiGaat』について
卓越したオーディオへの情熱に支えられたZiiGaatは、技術革新と精密エンジニアリングを通じて 一流のサウンド体験を作り出すことに専念しています。10年以上にわたり、著名なオーディオブランド向けのOEMおよびODM製品を開発してきましたが、現在は専門知識を独自のブランドの構築に注いでいます。

私たちの使命は、単なるオーディオ会社を超えることです。私たちは、オーディオコミュニティと協力し、人々が音楽を体験する方法を向上させる製品を作成することを目指しています。
ZiiGaatのすべての作品は、サウンドの限界を押し広げ、リスナーが新しくエキサイティングな方法で音楽とつながるのを支援するという私たちのコミットメントを反映しています。


🟩『ViVir Digital』とは?メキシコを拠点とする著名なオーディオレビュワー/YouTubeチャンネルです。
特にイヤホンやDAP、ポータブルオーディオ機器のレビューで知られており、スペイン語圏のオーディオファンから高い支持を集めています。
YouTube登録者数は15万人以上とされ、近年はメーカーとのコラボモデルの開発にも関わっています。


『ZiiGaat』からは、過去に『NUO(1DD)』『Arcanis(5BA+2DD)』『Luna(6BA)』『Crescent(2BA+2DD)』等、ダイナッミックドライバーとBAドライバーのハイブリッド構成を多く発売してきました。
それぞれ個性があり、どれも高い評価を得ています。







今回の『RUMBA』は上記の『NUO』以来、約2年半振りに1DD構成での発売となります。



免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてLinsoul様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。



🟦仕様
🔸ドライバー構成:1DD(10㎜グラフェン振動板)
🔸インピーダンス:32Ω
🔸周波数特性:10Hz~22KHz
🔸音圧感度:109dB
🔸コネクター:0.78mm/2pin(イヤホン側はフラット)


🟦付属品
🔸イヤーピース2種類(シリコン製 各 S/M/Lサイズ)
🔸ケーブル(マイク付き4芯 銀メッキ無酸素銅線)
※ケーブルは購入時にマイク付き/無し選択可


🟦外観
ZiiGaatの従来のモデルとは違い、ブラックの樹脂筐体に赤いラインをアクセントにViVir Digitalのロゴを施したスタイリッシュなデザイン。

参考に同社の『NUO(1DD)』と大きさ・厚みを比べてみました。
写真左『RUMBA』右『NUO』




軽量で小型の筐体は、長時間の装着でも疲労感はありません。
小さい耳の方でもフィットしやすい設計です。

ベント孔は2pin差込み口横に1ヶ所。

装着感 ーーー〇ー(4.6)

🟦試聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
IC:k's Audio Works Ark Genesis IC V3
DAC/AMP:FIIO BTR7 / Utusemi Works SOUND TIGER Pure
Cable:付属ケーブル・ZiiGaat Horizon付属ケーブル(4.4㎜)・NICEHCK DuskAg
イヤーピース:付属イヤーピース・DIVINUS VELVET WIDE BORE


〈リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・宇多田 ヒカル:Wait&See~リスク~
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DOE
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・SawanoHiroyuki[nZk]:PROVANT(feat.Jean-Ken Johnny & TAKUMA)
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind


🟦サウンドインプレッション(100時間エージング後)
低音域
グラフェン振動板の恩恵で、レスポンスが良好。
サブベースが楽曲によってやや控えめになりますが、タイトで自然な減衰です。
ドラムのタムやベースラインに重みと速度を感じますが、ブーミーではありません。
まさにラテン系音楽が生き生きとする低域です。


中音域
低域からの残響により、暖かく厚みのある質感です。
音の重さが心地良く、声や楽器に体温を感じるサウンド。
ボーカルは前傾向で、男性ボーカルは厚みがあり、女性ボーカルは自然な濃密さを感じます。
低域に負ける事無く、十分な存在感でメロディックな楽器もクリアに分離され、音数が多い楽曲でも埋もれず、ごちゃつきは感じません。


高音域
箱出しは粗さを感じるも、鳴らし込む事により滑らかでスムーズになります。(約60時間後)
適度な空気感とディテール。
ハイハットやシンバルが自然な輝きで、刺さりは無く長時間の視聴でも疲労感はありません。


音場・解像度等
価格の割に優秀で、特に低域の音場が広く感じます。
横方向に広く、奥行き(立体感)も十分で開放感もあります。
速いレスポンスのおかげで定位も良好です。
低域が強い中でも楽器がそれぞれの層を保ち、混濁しにくい印象。


【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.9)
中音 ーーー〇ー(4.8)
高音 ーーー〇ー(4.7)
空間 ーーー〇ー(4.7)

【音の傾向】
低域 ー○ーーー 高域
狭い ーーー○ー 広い
繊細 ーーー○ー 迫力
柔 ーー〇ーー 硬
寒 ーーーー〇 暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした評価となります。


【まとめ】
【ZiiGaat×ViVir Digital RUMBA】はエントリークラスながら本格的なグラフェン振動板のポテンシャルを引き出し、楽しく没入感のあるサウンドで楽しませてくれるIEMです。

低音や高音、音場の物足りなさはエージングやリケーブルで解消される事があります。
付属ケーブルでも十分な音質ですが、リケーブルやイヤーピース等の変更で音質や空間表現の変化も楽しめます。
ポタアン等を使用したほうが『RUMBA』のポテンシャルを発揮する事が出来ます。

手持ちリケーブルの相性としては、『NICEHCK DuskAg(5N純銀+単結晶銅シールド層)』
個人的には気に入りました。

『NICEHCK DuskAg』・・・全体的にタイトになり、豊潤で豊かなサウンドになります。
中高域の透明感や低域の解像度が向上し、特にボーカル曲の伸びと粒立ちが、付属ケーブルとは顕著な差がありました。


🔸こんな人にお勧めしたい
・低音が好きでノリ良く音楽を聴きたい方
・有線イヤホン入門で予算を抑えたい方
・長時間快適に聴きたい方

🔸気になる点
・付属品が最低限(キャリングケースは付属して欲しい)


さて【ZiiGaat×ViVir Digital RUMBA】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
『楽しくバランスの取れた音』をコンセプトにチューニングされており、強力な低域、ウォームな中域、滑らかでエネルギッシュな高域で、全体的に音楽的・分析的すぎず、ノリ良く踊りたくなるようなサウンドです。
価格を見ても、日本円で約6,000円と高いコストパフォーマンス。
日常聴く音楽を『ノリ良く、楽しく、情熱的』に聴きたい方にお勧めしたい一台です。


お勧めのジャンルは、ロック・ヒップホップ・ポップス・ラテン。
リズミカルな音楽で真価を発揮します。


最後にこのような機会を頂きました、Linsoul様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。


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#72 【MUSE HiFi M3 Ultra】暖かみ+解像度を両立 ポケットに真空管サウンドを。[レビュー]

今回はHiFiGo様よりご提供いただきました【MUSE HiFi M3 Ultra】のレビューとなります🎧

エージング約50時間後の個人的評価となります。


『MUSE HiFi』からは過去に、『M5 Ultra』『M6 Double』と真空管搭載のポータブルDAC/AMPを発売しており、どちらも高い評価を得ています。




『M5 Ultra』はポータブルDAC/AMPに真空管を搭載した機種の先駆けで、大変注目されました。



免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHiFiGo様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。



🟦主な特長とスペック
🔸DACチップ:ES9028Q2M
🔸オペアンプ:ES9603Q
🔸USBチップセット:SA9137L
🔸入力:USB
🔸出力端子:3.5㎜/4.4㎜
🔸対応サンプリングレート:32bit 384kHz/DSD256
🔸S/N比:3.5㎜ 120dB / 4.4㎜ 121dB(1kHz,A特性,32Ω)
🔸出力パワー:3.5㎜ 460mW / 4.4㎜ 480mW(A特性,32Ω)
🔸THD+N:3.5㎜ 0.0004% / 4.4㎜ 0.0003%(A特性,32Ω)
🔸重量:約55g
🔸寸法:65㎜(長さ)×16㎜(幅)×46.5㎜(高さ)


🟪『JAN6418』真空管について
アメリカのRaytheon(レイセオン)によって製造された、軍用規格の直熱型小型五極真空管(ミニチュア・ペントード管)です。
当初は軍用通信機器向けに使用されていました。
小型で消費電力が低く、温かみがあり繊細な音色を持つことから、現在ではポータブル真空管Hi-Fi機器において定番ともいえる真空管となっています。




その主な利点は次の通りです。
🔸軍用グレードの品質管理により、民生用真空管を大きく上回る安定性と品質の一貫性を実現
🔸直熱型設計を採用しており、より透明感の高いサウンドと純粋な真空管らしい音色を提供
🔸超小型サイズの為、十分な出力性能を確保しながらポータブル機器への組み込みが可能

このような特性により、『JAN6418』はポータブル真空管アンプやDAC/アンプ製品で広く採用されている真空管のひとつです。

側面でボリューム調整を行い、ゲイン調整・EQ・アプリ等の機能は無し。
真空管のON/OFFも出来ません。
あくまでも真空管サウンドを楽しむためのシンプルなドングルDACです。


🟦付属品
・OTGケーブル(USB-C to USB-C)
・説明書


🟦外観
「World Gate」と呼ばれる中空構造を採用し、真空管が露出したデザインは視覚的にインパクト大で、ヒートシンク効果も期待出来ます。
真空管はボディの窪みに収められており、剥き出しの状態なので、日常使いでの破損が気になります。
心配な方は持ち運び時に、DACポケット等のケースに入れての運用をお勧めします。






同社の『M5 Ultra』『M6 Double』で大きさの比較をしてみました。
左から『M3 Ultra』『M5 Ultra』『M6 Double』





🟦視聴環境
iPhone 17e
Cable:NICEHCK Engr.002
IEM:NICEHCK HIMALAYA(1DD)
音源:Apple Music


リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・宇多田 ヒカル:Wait&See~リスク~
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DOE
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・SawanoHiroyuki[nZk]:PROVANT(feat.Jean-Ken Johnny & TAKUMA)
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind


🟦サウンドインプレッション(約50時間エージング後)
☆[4.4㎜バランス]
低域
柔らかく広がりのある低域。
真空管らしい温かみと空気感が心地よく、質量と余韻が自然に広がります。
アタックは穏やかで、パンチは控えめ。
サブベースは残響が豊かで自然、ミッドベースも心地よい厚みと重みが加わります。
寒色系のIEMに程良い低域の満足感を加えてくれます。


中域
ボーカルと楽器の密度が高く、豊かで生き生きとしたサウンド。
輪郭はシャープさを保ちつつ、真空管によるや若いエッジと温かみが加わります。
ボーカルは自然に浮き上がり、息遣い等のディテールが豊かでリアリティを感じます。
男性ボーカルは厚みと重み、女性ボーカルは滑らかさと艶やかさが際立ちます。
楽器も有機的になり、アコースティック楽器が美しく響きます。


高域
真空管の影響が最も強く出ており、滑らかで優しいサウンド。
立ち上がりは自然で柔らかい入り方。
刺さりやすい高域をマイルドにし、空気感と拡張性はしっかり確保しています。
弦楽器の残響が美しく、非常に滑らか。
寒色系IEMの刺さりを効果的に抑え、快適な聴き心地にしてくれます。


音場・解像度等
音場はやや広めで、3D的な奥行きと高さを感じました。
真空管らしい空気感と一体感が強く、音が自然に広がります。
解像度も良好で、ESS DACの強みを活かし、高い情報量と明瞭感。
真空管の影響でニュアンスが柔らかくなり、聴き取りやすくなります。


【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.7)
中音 ーーー〇ー(4.8)
高音 ーーー〇ー(4.8)
空間 ーーー〇ー(4.6)

【音の傾向】
低域 ーー〇ーー 高域
狭い ーーー○ー 広い
繊細 ーー〇ーー 迫力
柔 ー〇ーーー 硬
寒 ーーー〇ー 暖


☆[3.5㎜シングルエンド]
音質は非常に近いですが、4.4㎜に比べるとやや柔らかくなる印象。
3.5㎜でもパワー感はほぼ同等(スペック上でも3.5㎜ 460mW / 4.4㎜ 480mW)で、不足感は全くありません。
4.4㎜との差は微細なディテール程度で、真空管の温かみや中域の豊かさは3.5㎜でも共有されています。
3.5㎜と4.4㎜を切り替えた際の音量も、大きな調整はありません。

🔹発熱について
1〜2時間程度の使用での温度上昇はほとんど感じません。
周囲の気温にもよりますが、長時間でも軽く温かい程度です。
スマートフォン直結時でも身構えるほどの熱さは感じず、日常的にポケットや手持ちで扱いやすい印象です。
むしろスマートフォンの方が熱くなる…😅


【まとめ】
『M3 Ultra』の音質の最大の特徴は「ESS DAC」のクリアで高解像度の基盤に、「JAN6418真空管」の温かみと有機的な倍音を自然に重ねた点です。
典型的なぼやけた真空管サウンドではなく、現代的な解像度をしっかり保ちつつ、音楽全体に体温と余韻を加えるバランス型のサウンドに仕上がっています。


🟩こんな人にお勧めしたい
・あくまでも有線イヤホンで聴きたい方
・真空管サウンドに興味はあるが、大きさ・価格・複雑さを敬遠していた方
・サブスクメインで運用している方
・明るめ/シャープな音のIEMを使用し、刺さりが気になる方

🟩気になる点
・真空管が露出している為、耐久性が心配
・高感度IEMで視聴の場合、ホワイトノイズの混入がある
・音量調節のみのシンプル機能(好みが分かれる)
・プラグの抜き差し時に、『M5 Ultra』と同様引っ掛かり感(ガリガリ感)がある。

さて【MUSE HiFi M3 Ulta】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
100ドル台で本物の「JAN6418真空管」を搭載し、強力な耐震動対策と駆動力を備え、ESSの解像度を活かした
サウンドを実現しています。
コンパクトさ、ビルドクオリティ、音質のバランスが非常に高いレベルにあります。

デジタルをアナログらしく変えてくれる一台。
真空管サウンドを気軽に楽しみたい方に強くお勧めします。


最後に、このように貴重な機会を頂きましたHiFiGo様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。


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#71 【Celest PhoenixCall 2.0】鳳凰、再臨!! 低域の深さとエネルギッシュな中域が際立つ 視覚と聴覚を魅了するIEM[レビュー]

今回はAngelears様よりご提供いただきました、【Celest PhoenixCall 2.0】のバランス接続のレビューとなります🎧

エージング150時間後の個人的評価となります。

2011年創業の「Kinera」が2022年からスタートさせた「Celest」より、『PhoenixCall』の後継機『PhoenixCall 2.0』が発売されました。

2023年8月に初代『PhoenixCall』が発売されてから約3年。
ダイナミックドライバー1基増やして、低音を強化しているようです。


【Kinera Celest】からは過去に『PhoenixCall(1DD+2BA+2MPD)』『Plitus Beast(1BC+1BA+1SPD)』『Wyvern Black(1DD)』『Yaksha 夜叉(2DD+1BA+2FPD』等、個性の強いIEMを発売しており、どれも高い評価を得ています。








免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHiFiGo様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は製品の紹介及び、個人的評価となります。



🟦仕様
🔸ドライバー構成:2DD(8㎜同軸デュアルダイナミックドライバー)+2BA(Knowles製×1・カスタム×1)+2FPD(6㎜平面×2)
🔸インピーダンス:11Ω
🔸周波数特性:20Hz〜20kHz
🔸音圧感度:108dB
🔸コネクター:0.78mm/2pin(イヤホン側はフラット)


🟦付属品
🔸キャリングケース
🔸ケーブル(5N銀メッキ銅 8芯48本撚り)
🔸イヤーピース2種類(シリコン製 各S/M/Lサイズ)
🔸プラグ(3.5㎜/4.4㎜交換可能プラグ)


🟦外観
カラーバリエーションは「レッドゴールド」「ダスクゴールド」「ブラックゴールド」「ブルーシルバー」の4種類。
今回は「ダスクゴールド」をご提供いただきました。








フェイスプレートの風景モチーフはハンドペイント。
多層UVレリーフ、鏡面メッキ、パールグラデーション、3D彫刻を組み合わせた「光と影」の表現はRembrandt風のドラマチックな深みを持ち、角度によって表情を変えます。

各ドライバーと音導管が丸見え……エロい。


参考に同社の『Yaksha 夜叉(2DD+1BA+2FPD』と大きさ・厚みを比べてみました。
写真左『PhoenixCall 2.0』右『Yaksha』




バックハウジングは高品質樹脂製で軽量。
ノズルは少し長めですが、フィット感は良好で長時間のリスニングでも疲労は感じません。


ベント孔は2pin差込み口横に1ヶ所。

装着感 ーーー〇ー(4.5)


🟦試聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
IC:k's Audio Works Ark Genesis IC V3
DAC/AMP:FIIO BTR7 / SOUND TIGER Pure
Cable:付属ケーブル・NICEHCK Engr.001(N銀メッキOCC+銀メッキ銅合金線)
イヤーピース:付属イヤーピース(白)

〈リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・宇多田 ヒカル:Wait&See~リスク~
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DOE
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・hide with Spread Beaver:PINK SPIDER
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind


🟦サウンドインプレッション(150時間エージング後)
低音域
8㎜同軸デュアルDDの恩恵で、深く沈み込むサブベースとタイトでパンチのあるミッドベース。
テクスチャ豊かで深みがあり、2DDによる肉厚さが際立ちます。
ただ、EDMやロックでエネルギッシュに鳴らしてくれますが、楽曲によってはもたつく場面も感じます。
量感は控えめですが、現代的な楽曲に十分マッチする適度にブーストされたサウンド。
凶暴でパンチの効いた存在感です。


中音
低域の影響でやや厚みを感じますが、Knowles BAとカスタムBAによりボーカルは自然でリッチ。
感情表現も豊かです。
中高域が前傾向で存在感が強く、J-POPやボーカル曲が映えるサウンド。
男性ボーカルは厚みがあり、女性ボーカルはエネルギッシュ。
透明感や滑らかさより、剥き出しのエネルギーを感じるドライでソリッドな質感です。


高音域
拡張性が高く、クリーンで透明感のあるサウンド。
シンバルやハイハットの音色に輝きがあり、ディテールも良好です。
刺さりも無く、長時間のリスニングでも疲労感はありません。
空気感は良好ではありますが、個人的には抜け感がもう少し欲しいところ。


空間表現
音場はやや広めで、横方向・奥行きに広さを感じます。
上下方向は狭め。
定位は優秀で、楽器の位置が明確です。
解像度も良く、粒子が大きく輪郭が際立つ印象です。


【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.6)
中音 ーーー〇ー(4.7)
高音 ーーー〇ー(4.5)
空間 ーーー〇ー(4.6

【音の傾向】
低域 〇ーーーー 高域
狭い ーーー〇ー 広い
繊細 ーーー〇ー 迫力
柔 ー〇ーーー 硬
寒 ーーー〇ー 暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした個人的評価となります。


【まとめ】
初代からアップグレードされた【PhoenixCall 2.0】は、よりパンチの効いた低域、自然で豊かな中域、そして洗練された
高域が特徴です。

低音や高音、音場の物足りなさはエージングやリケーブルで解消される事があります。
付属ケーブルでも十分な音質ですが、リケーブルやイヤーピース等の変更で音質や空間表現の変化も楽しめます。
ポタアン等を使用したほうが『PhoenixCall 2.0』のポテンシャルを発揮する事が出来ます。


手持ちリケーブルの相性としては、『NICEHCK Engr.001(N銀メッキOCC+銀メッキ銅合金線)』が個人的には気に入りました。


『NICEHCK Engr.001』・・・骨太な低音域がスッキリし、見通しが良くなります。
質はそのままに、全帯域が引き締まり、情報量も増えて中音域の分離・解像度が向上します。
特に中高域の艶感が増し、しっとりめなバラード曲も合うようになりました。
全体的にスッキリした印象になり、歌詞が聞き取りやすくなりました。


気になるところは1点
音質が低音寄りなので、ニュートラル傾向が好きな方には向いていない。


さて【Celest PhoenixCall 2.0】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
低域の凶暴さと高域のスパークルが織りなすエネルギーは中毒性がありますが、万人受けではない個性派のように感じました。

音楽を楽しくパワフルなサウンドを求める方、初めての本格有線IEMを探している方等、低域を重視しつつ疲れにくい音が欲しい方にお勧め出来る1台だと感じました。
芸術的なデザインと相まって、所有欲も満たしてくれます。

お勧めのジャンルは、J-POP・ロック・EDM・ヒップホップです。


最後にこのような機会を頂きました、Angelears様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。


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#70 【NICEHCK NX8 Ti】解像度とリスニングの絶妙なバランス 初代からの驚愕進化[レビュー]

今回はNICEHCK様よりご提供いただきました、【NX8 Ti LIMITED EDITION】のバランス接続のレビューとなります🎧

エージング100時間後の個人的評価となります。


NICEHCKが2024年11月に『NX8』を発売。
翌年の2025年7月には、初代からブラッシュアップされた『NX8 Special Edition』が発売。
そして2026年5月、チタン合金のフェイスプレート、アップグレードされたクロスオーバー、音響チャンバーの最適化等を行い、『NX8 Ti LIMITED EDITION』が世界限定3.888セットで発売されました。


ドライバー構成は初代NX8と変わらず。
どうアップグレードされているのか、初代『NX8』と音質の違いも探っていきたいと思います。


NICEHCKからは過去に『NX7 MK4(4BA+2DD+1PZT)』『NX8(6BA+1DD+1PZT)』『Himalaya(1DD)』『Rockies(2BA+1DD+2EST)』等、1DDから多ドラIEMを数多く発売し、どれも高い評価を得ています。








免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてNICEHCK様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。



🟦仕様
🔸ドライバー構成:6BA+1DD(チタン合金ダブルマグネット 10㎜)+1PZT(圧電セラミックドライバー)
🔸インピーダンス:18Ω
🔸周波数特性:20Hz〜30kHz
🔸音圧感度:112.3dB/mW(@1kHz)
🔸コネクター:0.78㎜/2pin(イヤホン側はフラット)

🟪6BA+1DD+1PZTアーキテクチャ4ウェイ精密クロスオーバー設計
『NX8 Ti LIMITED EDITION』はNXシリーズの洗練された成熟したサウンドアーキテクチャを継承しつつ、ドライバー構成を全面的にアップグレードし最適化しました。

ダイナッミクドライバー1基、バランスド・アーマチュアドライバー6基・PZT圧電セラミックドライバー1基を搭載し、緻密に設計された4ウェイ・クロスオーバーによって連携しています。
これにより、各ドライバーが最適な周波数帯域を効率的に担当し、調和のとれたスムーズでシームレスなフルレンジサウンドパフォーマンスを実現します。

🟪クラシック音響アーキテクチャに由来 オリジナルを超える進化 新たな次元へ
新たにアップグレードされたチタン合金製ダイナミックドライバーが主要なサウンドドライバーとして機能しながら、一部のボーカル再生も担当します。
精密なチタンハウジングに収められ、中高域の密度と低域の質感を大幅に向上させます。

2基のカスタム調整されたバランスド・アーマチュアドライバーが中高域のディテールを強化し、ボーカルや楽器の音色の質化を豊かにします。
さらに4基の新設計バランスド・アーマチュアドライバーが、よりフラットな周波数特性と大幅に拡張された
帯域幅を提供します。

新たにアップグレードされた6N単結晶銀内部配線は、ダイナミックドライバーの中低域と、バランスド・アーマチュアドライバーの宙域の間の信号損失を最小限に抑え、レイヤリングと音色表現に顕著な改善をもたらします。

ルビコン製PMLCAP高周波コンデンサーと組み合わせることで、より滑らかで繊細なサウンドを実現し、楽器の倍音や超高域を忠実に再現します。
さらに、PZT圧電セラミックドライバーが超高域を拡張し、ボーカルにより高い透明感と伸びを与え、洗練された没入感のあるリスニング体験をお届けします。




🟪7N単結晶銅カスタムケーブル チタン合金コンポーネントを採用
音響機器及び、ケーブル開発を専門とするプロフェッショナルブランドとして、イヤホンの性能を最大限に引き出す上で高品質ケーブルが果たす重要な役割を深く理解しています。
『NX8 Ti LIMITED EDITION』の開発においては、従来のコスト面での制約を超え、「音質を最優先」に考えました。
その結果、優れた音響特性と音色の互換性を持つ7N単結晶銅ケーブルを厳選し、採用することに拘りました。





外層はカスタムグレーPVC絶縁を採用し、耐久性を向上させ、酸化防止と干渉耐性を提供します。
そのマルチストランド編組構造は、さらに耐干渉性能を向上させます。ケーブルハードウェアハウジングは、チタン合金の減衰特性と低共振を利用して、振動を効果的に吸収し、電磁干渉をフィルタリングして、バックグラウンドの純度と音の詳細を高め、長期間の使用にわたって安定した正確な信号伝送を保証します。


🟦付属品
🔸キャリングケース
🔸ケーブル(7N単結晶銅 (プラグ3.5㎜・4.4㎜購入時選択))
🔸イヤーピース4種類(C04×1セット・C07×1セット・C08×1セット・グレー半透明ブルー×1セット )
🔸交換用フィルター×2ペア
🔸ベント孔用シール・プラグ
🔸チタン合金ノズル×1ペア(デフォルト)
🔸金メッキ銅ノズル×1ペア
🔸ピンプロテクター×2ペア
🔸クリーニングブラシ

イヤーピースの特性
🔹C04:音場の分離とレイヤーを改善
🔹C07:公式の初期設定チューニングで、バランスが取れていてオールラウンダー
🔹C08:低音域の伸びとダイナミクスを改善
🔹グレー半透明ブルー:歯擦音や耳障りな音を低減し、リスニング体験をよりスムーズで一貫性のあるものにする

ピンプロテクターが付属しているのは地味に嬉しい👍
ピンの横方向の負担を軽減するアイテム。




写真 左が装着時


🟦外観
チタン合金製レーザー刻印フェイスプレート サウンドウェーブカーブと巧みに融合したデザイン
『NX8』の優れたハウジングデザインを継承し、軽量な3Dプリント樹脂ハウジングを採用しています。
フェイスプレートから始まり、素材を高性能チタン合金へとアップグレードしました。
まったく新しいデザイン言語を採用し、サウンドウェーブかーぶからインスピレーションを得ています。
CNC研磨、サンドブラスト、精密仕上げなど、複数の精密工程を経て、繊細なサウンドウェーブパターンを表面に刻印しました。





光と影の織りなす美しいコントラストの中で、繊細でダイナミックな視覚美を際立たせます。


参考に『NX8』『NX8 SE』『NX8 Ti』の3兄弟で大きさ・厚みを比べてみました。
写真左『NX8』真ん中『NX8 SE』右『NX8 Ti』



ベント孔は筐体上側面に1ヶ所、2pin差込口横に1ヶ所(NX8・SEも同じ箇所)

装着感 ーーー〇ー(4.6)


🔸試聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
IC:k's Audio Works Ark Genesis IC V3
DAC/AMP:MUSE HiFi M5 Uitra / SOUND TIGER Pure
Cable:付属ケーブル
イヤーピース:付属イヤーピース(C07)


〈リファレンス曲〉(順不同)
・米津 玄師:KICK BACK
・coldrain:MAYDAY
・10-FEET:第ゼロ感
・Uru:心得
・King Gnu:TWILIGHT!!!
・宇多田 ヒカル:Wait&See~リスク~
・米津 玄師&宇多田ヒカル:JANE DOE
・SOUL’d OUT:Magenta Magenta
・hide with Spread Beaver:PINK SPIDER
・YUJI OHNO TRIO:Theme From Lupin Ⅲルパン三世のテーマ
・久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団:The Legend of the Wind


🔸サウンドインプレッション(NX8 Tiはデフォルトのチタンノズルで試聴)
[NX8と比較]
低音域
[NX8]
量感・質感ともに優秀で、厚く、深くインパクトを感じるサウンド。
サブベースはしっかりブーストされ、ミッドベースもパンチがあり、迫力は控えめだが十分なスピード感があります。
しかしベースラインが複雑だと、楽曲によって少しぼやける場面がある。
量で楽しむタイプの低域。

[NX8 Ti]
低域の質感が大幅に向上しています。
ミッドベースが締まり、レスポンスが速く、テクスチャが明瞭です。
量感は控えめで、適度に抑えている印象。
弾力と自然な伸びにより、現代的でタイト。
EDMやロックにおけるキックドラム・ベースラインがより正確になっています。
上質な低域で、聴いていて満足度が高いサウンドです。


中音域
[NX8]
中低域は暖色傾向で、男性ボーカルやギター等に豊かな厚みとリッチさを感じます。
密度が高く、感情表現も豊か。
中高域はやや控えめな印象で、女性ボーカルは甘く滑らかですが、押し出し感や輝きに不足を感じます。
全体として自然で厚みのある中域で、解像度も良好ですが分析的ではない。

[NX8 Ti]
ニュートラル寄りでややクールなサウンド。
解像度・分離・空気感が向上し、ボーカルのニュアンス・息遣い・ディテールがとても鮮明です。
線が細くシャープで、定位が明確です。
楽曲によっては、やや薄めや冷たさを感じますが、全体の透明度と空気感が優秀です。


高音域
[NX8]
自然で滑らかな高域。
音数が少ないゆったりした楽曲では高域の微細な質感がよく出ていると思いますが、
煌めきや空気感が個人的には控えめに感じます。
刺さりはほぼ皆無なので、長時間のリスニングでも疲労感はありません。
個人的には抜け感がもう少し欲しいところ。

[NX8 Ti]
抜け感・拡張性が高く、シンバルやハイハットの輝きとディテールが向上しています。
バランスが良く、ピーキーさを抑えて空間を広く感じさせる印象です。
箱出しは少し粗さを感じましたが、鳴らし込む事で解消されました。


空間表現
[NX8]
音場はやや広めで没入感が強いものの、分離や定位は標準的に感じます。
解像度は良好で複雑な楽曲でも、ごちゃつきはありません。

[NX8 Ti]
解像度・分離・定位がそれぞれ向上しています。
音場は横/縦方向に広がり、定位がシャープになりました。
特に低域の情報量が増し、全体の洗練度が高い印象です。


【音質の評価】
低音 ーーー〇ー(4.8)
中音 ーーー〇ー(4.9)
高音 ーーー〇ー(4.8)
空間 ーーー〇ー(4.8)

【音の傾向】
低域 ーー〇ーー 高域
狭い ーーー〇ー 広い
繊細 ーー〇ーー 迫力
柔 ーーー〇ー 硬
寒 ーー〇ーー 暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした個人的評価となります。


ノズル(2種類)の音質比較
『NX8 Ti』には、[チタン合金製]と[金メッキ銅製]の2種類の交換式ノズルが付属しています。

チタン合金ノズル(デフォルト):中低域の密度を強め、高域のレスポンスを速くし、バランス良く自然なサウンド。
金メッキ銅ノズル:ボーカルフォーカスで前方提示を強調。高域をよりスムーズにしてくれます。

ノズルの変更で劇的な音質変化はありませんが、微調整・好み分けで使用します。
まずはデフォルトのチタンで本領発揮を確認し、金メッキで微調整する事をお勧めします。


【まとめ】
『NX8 Ti』は、適度にVシェイプ寄りのバランス型です。
低域に適度な強調を置きつつ、中高域をクリアに保ち、PZTドライバーの高速特性を活かしたダイナミックで自然な響きを実現しています。
ノズル交換で微調整が可能で汎用性も高く、楽しいのに疲れにくいチューニングになっています。


低音や高音、音場の物足りなさはエージングやリケーブルで解消される事があります。
付属ケーブルでも十分な音質ですが、リケーブルやイヤーピース等の変更で音質や空間表現の変化も楽しめます。
ポタアン等を使用したほうが『NX8 Ti』のポテンシャルを発揮する事が出来ます。

リケーブルは数多くのNICEHCKケーブルで試してみましたが、付属ケーブル(7N単結晶銅線)が一番相性が良いと思います。
が、現在では終売となっている『NICEHCK Engr.002』(内部配線と同じ導体の6N単結晶銀)を合わせてみました。

サブベースが締まり良くタイトに、ミッドベースのパンチはそのままに、中音域の分離・解像度が向上します。
特に中高域の艶感が増し、女性ボーカルの声が綺麗に伸びていきます。
音場の広がりと空間のバランスも向上しました。


気になるところは1点
・プラグがモジュラータイプではない
同じ価格帯の『NICEHCK Rockies』がモジュラータイプなのに、なぜか購入時に選択する仕様。


さて【NICEHCK NX8 Ti】の感想でしたがいかがでしたでしょうか。
初代『NX8』と基本的に同じ8ドライバー構成(6BA+1DD+1PZT)で、今回の『Ti』で大幅なリファインが施されました。
特に低域のコントロール、高域の締まり、全体的に非常に細かな点にまで改善がされている印象でした。
『NX8 SE』と比較しても、明確なアップグレードを感じました。

『NX8』と同じ方向性を保ってはいますが、別物です。
音に楽しさ・温かみを求めるなら『NX8』。
よりプロフェッショナルで万能を求めるなら『NX8 Ti』を選び、高域の締まり・全体解像度の向上が差別化のポイントとなるので、そこを気にしながら試聴してみてください。

ケースやケーブルの好みが分かれる点はありますが、NICEHCKの多種多様なケーブルでリケーブルをして、自分の好きな音を探してみる楽しみもあります。
限定生産なので、気になる方は早めのチェックをお勧めします。


お勧めのジャンルは、ポップ・ロック・ジャズ・EDM・クラシックと幅広く対応します。


最後にこのような機会を頂きました、NICEHCK様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。

【AliExpress】
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【NICEHCK Audio】
https://www.nicehck.com/ja/products/nicehck-hifi-iem-nx8ti-limited-edition?srsltid=AfmBOoqXC10MnefLbxkdqj0-VmfRB9n0XPQjRwyc-CJHcNZ9C6hbf35Q