今回はTINHIFI様よりご提供いただきました、【C3 MKⅡ】の製品紹介、バランス接続・リケーブルでのレビューとなります🎧
エージング100時間後の個人的評価となります。
中華イヤホンのブランドとしてマニアの間でも広く知られている「TINHIFI」ですが、
「C」「T」「P」シリーズで各グレードの製品をモデルチェンジ、構成を変えブラッシュアップして発売をしています。



2023年にLCP振動板搭載の『C3』が発売されてから約2年。
その後継となる『C3 MKⅡ』が次世代フルサイズフルレンジLCP振動板ダイナミックドライバーを搭載し、アップグレードされて発売となりました。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてTINHIFI様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響される事はありません。
以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。
🟦仕様
🔸ドライバー構成:1DD(10㎜の次世代フルサイズLCP(液晶ポリマー)ダイアフラムユニット)
🔸インピーダンス:9Ω±15%
🔸周波数帯域:10Hz~40kHz
🔸音圧感度:101±3dB @1kHz 0.126V
🔸コネクター: 0.78㎜ 2pin(イヤホン側はフラット)
🟦付属品
🔸キャリングケース
🔸イヤーピース:S/M×2/L(Mサイズは本体に装着)
🔸ケーブル(高純度無酸素銅銀メッキ線/3.5㎜Plug)
🔸ノズル用ダストフィルター
🟦外観
星のモチーフは、すべてのリスナーが音楽の中に自分だけの輝く星空を見つけることが出来る事を意味し、音楽の深さと幅を無限に追求することを象徴しているとの事です。


同じ1DDで同社の『T7』と大きさを比較してみました。
写真左『T7』右『C3 MKⅡ』
厚みについては、『C3 MKⅡ』の方が厚みがありますが、ノズル頂点部は同じです。



樹脂製のバックハウジングで耳触りも軽く、耳に引っかかるようにウイングも出ていて、遮音性も高くコンパクトで軽い為、長時間の使用でも快適な装着感です。
装着感 ーーー〇ー(4.8)
🟦視聴環境
DAP:SONY NW-WM1AM2
DAC/AMP:FIIO BTR7・SOUND TIGER Mellow
Cable:付属ケーブル・NICEHCK Meteor(8NOCC+8N銀メッキOCC)・AceComet(8NOCC+8N銀メッキOCC+合金銅)
イヤーピース:VELVET WIDE BORE
箱出しのインプレッションは、見通しの良い中~高域。低域の量感は控えめ。
🟦サウンドインプレッション(100時間エージング後)
🔸高音 - 量感は少ないものの、明瞭で解像度も適度に高く、滑らかな質感を感じます。サウンドステージはやや狭め。
やや寒色系で適度な空気感があり、自然でクリアに鳴らしてくれます。
抜け感も良く、ボーカルには温かみがあり、伸びについても良好です。
煌びやかさやツヤ感がもう少し欲しいところ。
🔸中音 - ニュートラルなサウンドで、音数が多い楽曲でもごちゃつく事もありません。楽器の質感は明瞭で伸びも良く、解像度も高く繊細に鳴らしてくれる印象です。
中低音は適度に温かみを感じ、スピード感のある楽曲はやや減衰傾向にありますが、バランスの良さからJ-POP等はノリ良く聴く事が出来ました。
🔸低音 - 量感は控えめですが、しっかりとしたアタック感は感じます。
サブ・ミッドベース共に目立つイメージではなく、適度な解像感と自然な分離で、こちらもバランス良く鳴らしてくれる印象です。
低音重視の方には物足りなさを感じるかもしれません。
ROCK・EDM・HIPHOPは必要十分な迫力で鳴らしてくれます。
🔸音場 - この価格帯としては、平均的に感じます。
広くもなく狭くもなく、自然な定位感があります。
ボーカルはリケーブルによって変化しますが、やや前傾向。
【音質の評価】
高音 ーーー〇ー(4.6)
中音 ーーー〇ー(4.8)
低音 ーーー〇ー(4.6)
空間 ーーー〇ー(4.3)
【音の傾向】
低域ーー〇ーー高域
狭い ーー〇ーー広い
繊細 ーー〇ーー迫力
柔ーー〇ーー硬
寒ーーー〇ー暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした評価となります。
🔸リケーブル
手持ちでの相性としては、『NICEHCK AceComet・Meteor』が個人的には気に入りました。
「NICEHCK AceComet」・・・低音域の量感が増えて、サブベースが強調されます。
ドラムやベースラインに温かみと厚み与えてくれます。
「NICEHCK Meteor」・・・中音域にフォーカスされ、中高音の粒立ちと艶感が向上します。
中低域~低域が締まりタイトにアタック感良く鳴らしてくれます。
【まとめ】
さて、『TINHIFI C3 MKⅡ』の製品紹介と、感想でしたがいかがでしたでしょうか。
『TINHIFI C3 MKⅡ』は、約50ドルという価格帯でバランスの取れたサウンド、快適な装着感で長時間のリスニングでも疲れにくいチューニングになっています。
楽器の分離感や定位は良好で、細かいディテールもしっかり拾い、音数が多い楽曲でもごちゃつく事はありません。
気になるところは、付属のケーブル・イヤーピースの品質がやや低いところでしょうか。
付属ケーブル(3.5㎜プラグ)でもノリ良いサウンドを鳴らしてくれますが、リケーブルしてバランス接続で駆動すると『C3 MKⅡ』の本来のポテンシャルを発揮します。
全帯域に極端な味付けが無く、普段使いの音楽を気軽に楽しむ事が出来ます。
初めて高品質なIEMを購入検討されている、予算を抑えて高音質・しっかりしたビルドクオリティを求めている方にお勧め出来るIEMです。
価格帯はエントリーですが、リケーブル・イヤーピースの変更でも楽しめるので、沼の第一歩としての選択肢にしてみてはいかがでしょうか。
最後にこのような機会を頂きましたTINHIFI様に感謝致します。
以上になります。
長文失礼しました。
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