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#12【NICEHCK NX8】秘めたる力の持ち主[レビュー]

今回はNICEHCK様よりご提供いただきました、【NICEHCK NX8】のバランス接続・リケーブルでのレビューとなります🎧

2019年に初代『NX7』が発売してから5年。
2024年11月21日、満を持して『NICEHCK NX8』が発売されました。

免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてNICEHCK様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。

🟦仕様
🔸ドライバー構成:6BA+1DD+1PZT
🔸インピーダンス:19Ω
🔸周波数帯域: 20Hz~30KHz
🔸音圧感度:111 dB/mW
🔸コネクター: 0.78㎜ 2pin
🔸プラグ: 3.5㎜/4.4㎜(購入時選択)

🟦付属品
・ケース
・ケーブル(OCC銀メッキ)
・イヤーピース2種類
 NICEHCK C04(4サイズ)・07(3サイズ)
・交換用フィルター(音の変化は無し)
・クリーニングツール
・ケーブルバンド


上画像『NX7 MK4』4BA+2DD(ベリリウムコート)+1PZT → 下『NX8』6BA+1DD(チタンコート)+1PZT

BAドライバーが増えた事により筐体の厚みが増したようです。
筐体は丸みを帯びて、許容範囲内の大きさで装着感は良好です。
装着感 ーーー〇ー(4.7)

写真左NX7 MK4 右NX8





ベント穴は2ヶ所。
夏のポタフェスでは、ベント穴1ヶ所と3ヶ所の試作機がありました。
当時試聴した時はどちらも中高域寄りの音だった事を記憶しています。




試作機





🟦視聴環境
DAPSONY NW-WM1AM2
DAC/AMP:MUSE HIFI M5 Ultra
Cable:付属ケーブル・NICEHCK BiackJam・TriSPC・Epiclite
EFFECT AUDIO Aress S Ⅱ・e☆ros s
イヤーピース:付属イヤーピース(C04)

箱出しのインプレッションは、低音強めでボーカルが近く、あれ?高域・・・?

🟦100時間エージング

🟩【付属ケーブル編】
・高音 - ピエゾの音はどこへやら?という感じで刺激感や歯擦音は無し。
BAの高域帯は感じるも量感少なめ。
・中音 - 明瞭で、メリハリも良好。
解像度も程良く、とにかくボーカルの映えるサウンド
・低音 - 量感は感じるものの、サブベースはやや控えめ。
圧が強い上に、密度が濃いのでこもって聞こえる。
・音場 - 横方向はやや狭め。上下方向に広さを感じる。
・ボーカルは前傾向。

【音質の評価】
高音 ーーー〇ー(4.4)
中音 ーーー〇ー(4.8)
低音 ーーー〇ー(4.6)

【音の傾向】
低域ー〇ーーー高域
狭い ー〇ーーー広い
繊細 ーーー〇ー迫力
柔ー〇ーーー硬
寒ーーー〇ー暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした評価となります。

🟩【リケーブル編】
おいおい、どうした。期待してた割にはこんなもんか?と思いつつリケーブル。
……えっ⁉️こんな変わるのていうくらい評価が変わります。
もちろんNICEHCKでリケーブル。
個人的に試してみたかった2種類でもリケーブルしてみました。

🔶『NICEHCK BlackJam~7N銅+無酸素銅 銀メッキプラグ~』
付属ケーブルの次だったせいか、音が良い意味で痩せて聴こえました。
中高域が明瞭で、あんなに圧強めな低音が丁度良い塩梅に。
全体がシャープになり、とても聴きやすい印象です。

🔶『NICEHCK TriSPC~7N銀メッキ焼きなまし銅・銀メッキグラフェン銅・銀メッキ超高純度単結晶銅~』
控えめだったサブベースが強くなり迫力が増しました。
強くなったからといってボーカルが下がる訳でもなく、しっかり前で歌ってくれます。
中高域から高域にかけての伸びと解像度がイマイチなのが惜しい。


🔶『NICEHCK Epiclite~6N純銀~』
高域の伸びも良く、中高域も明瞭で銀線らしい響き。
低音はサブベース控えめで、締まりのあるタイトな鳴り。
音場は横方向はやや狭め。上下方向に広さを感じ、立体感も感じます。
実はEpicliteでチューニングしたのではと疑うくらい相性が良いと感じました。
ただ個人的には迫力がもう少し欲しいところ。
色合いはバッチリ。

🔷『EFFECT AUDIO Aress S Ⅱ~純銅線 リッツ線+中央ソリッドコア構成 EA Ultra Flexi 絶縁~』
高域は見通しが良くクリアで、艶感も加えてくれます。
全帯域を引き締めて、解像度も良好です。
横方向に音場が広く、銅線らしい沈み込みでスピード感溢れるサウンドです。
個人的には結構好み。

🔷『EFFECT AUDIO e☆ros s ~純銀リッツ線・純銅リッツ線のハイブリッド+新しい銀メッキ銅線~』
はい、優勝🏆一聴して優勝‼
ボーカルがもう1歩前に出てきて歌ってくれるような臨場感。
全帯域のメリハリ・艶感・解像度がグレードアップして、これまで感じなっかた定位もしっかり感じる事が出来ました。
音場は横方向にも広くなり、情報量も増やしてくれます。
ボーカルの繊細さと強さを高めてくれるケーブルなので、さすがの一言。


【まとめ】
リケーブルでかなりの変化を感じれるイヤホンです。
リケーブルが必須となりますが、ゆとりある空間表現に明瞭感ある高域から、深くてタイトな低音まで全音域の繋がりも自然で非常に滑らか。全音域を過不足無く鳴らしてくれます。

ポタアン等を所有されている方は、是非使用して『NX8』のポテンシャルを引出して聴いてください。

気になるところは、やはりリケーブル必須という事でしょうか。
リケーブルの費用が別途掛かってしまいますが、自分に合うケーブルを探すのも楽しみの一つだと思います。

付属ケーブルで聴いた時には、ちょっと不安になったのは内緒ですが、リケーブル後の変化には驚かされ、結果的には大満足な1台でした。

「是非NICEHCKのケーブルで、自分好みの音を探していただきたい」

というNICEHCKさんからのメッセージが込められたイヤホンです。

ドラゴンボールのキャラクターで言うと『孫 悟飯』のような、秘めたる力を持った機種のように感じました。

最後にこのような機会を頂きましたNICEHCK様に感謝致します。

以上になります。
長文失礼しました。

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